ほぼ週刊メールマガジン「果物&健康NEWS」

第4回 びわの健康機能性



  

      

□□■  果物&健康NEWS Vol.4 ■□□
    ■   2004年3月19日(金)  ■

みなさん、こんにちは!
今回はびわ特集です。





200g運動サイトがリニュ−アルしました!!
詳しくは  http://www.kudamono200.or.jp  ヘ





■メニュ−■

   □□ びわの健康機能性 □□

   ◆◇◆サイト紹介◆◇◆

   □□ 第18回全国びわ研究協議会 □□





□□ びわの健康機能性 □□

 びわの名は、形が楽器の琵琶に似ていることから付けられたと考えられています。露地で栽培されているびわは、5月から6月にかけて収穫されます。今売られているのは温室で栽培されたものです。長崎県、鹿児島県、千葉県などが産地です。美味しいびわは、ヘタがしっかりしていて左右対称にふくらんでいる果実です。日持性はあまりないので、できるだけ早く食べることをおすすめします。

 ビワには、健康に役立つ成分が豊富に含まれています。プロビタミンAであるカロテンが1620μg/200g(ビタミンAとして280μg/200g)含まれているので、一日に必要なビタミンAの所要量を男性で47%、女性で52%満たせます。動物性食品から供給されるビタミンA(レチノール)には、過剰障害が知られていますが、カロテンには過剰障害はありません。

 ビタミンAの栄養所要量の1/2をカロテンから摂取することが望ましいとされているので、ビワの摂取は有効です。ビタミンAは、発育を促進したり、肌の健康を維持したり、暗いところでも目が慣れ見えるようになる機能(視覚の暗順応)に関わっています。また、カロテンには、ガンや白内障などの原因となる活性酸素の消去作用(抗酸化作用)もあることから、生活習慣病の予防効果もあります。

 さらに、びわにはマグネシウムが28mg/200g含まれています。妊婦は、通常より35mg多く摂取することが推奨されていることから、ビワを3〜4個でこの量を満たせます。マグネシウムは、骨などの発育・形成に、カルシウムとともに重要な役割を果たしているミネラルです。そのため、激しい労働をする人、お酒を多量に飲む人、ストレスの多い人、老年期の人、妊娠している女性は、マグネシウムを積極的に摂取する必要があることから、ビワは有効です。

 びわに含まれている食物繊維は、カロリー単位で比較すると、意外なことにイモ類より多いのです。びわに含まれている食物繊維量は、100kcal当たり4.0gですが、ジャガイモ、サツマイモ、じねんじょは1.7gで、びわの半分以下です。水溶性食物繊維は、血液中の総コレステロール値を下げる働きがあり、不溶性食物繊維は、便秘解消に効果があります。さらに、食物繊維には大腸ガンの予防効果も明らかとなっています。

(参考)カロリー(100kcal)当たりに含まれる食物繊維(g)
の食品間の比較
  
         (水溶性)  (不溶性)  (総量)   
び わ       1.0      3.0     4.0
ジャガイモ     0.8      0.9     1.7
さつまいも     0.4      1.4     1.7
じねんじょ     0.5      1.2     1.7
(やまのいも)





◆◇◆サイト紹介◆◇

 食生活改善運動を進めるためには学校との連携が不可欠です。千葉県の富浦町で行われたびわを通じた授業に関するホームページは大変参考になります。

http://www.cec.or.jp/e2a/sangyou/h14/biwa/info-biwa.html

 「地域を支える房州ビワ−その歴史と生産、流通を学ぶ」をテーマとして小学生を対象とした授業の概要が記述されています。生産者が学校で教える時などに、大変役立つページです。「授業を行う前日は、大変緊張し、寝られなかった」との正直な感想も記載されています。


http://www.town.tomiura.chiba.jp/CEC/data/main.html

 富浦町で行われたびわの授業(「地域を支える房州ビワ−その歴史と生産、流通を学ぶ」)が実施された様子がよく分かるホームページです。上記のホームページと一緒に是非ご覧下さい。運営は富浦町役場です。


http://www.nagasaki-np.co.jp/kankou/douga/28/index.html

 長崎新聞のビワに関するページです。収穫風景などが動画(音声付き)で見られます。





□□ 第18回全国びわ研究協議会 □□

 3月4、5日に、鹿児島市で、全国からびわ農家ら約150名が参加して第18回全国びわ研究協議会が開かれました。鹿児島県枕崎市の山崎さんによる農薬を使わない白紋羽病の対処法などの報告が行われました。討議が活発で大変盛り上がり、大会は成功裡に終了しました。





☆ 編集部より☆

 びわの産地を見てきました。果物は、それぞれが時間をかけて、労をかけて豊かに育ったものです。だから、「どうやって育てると美味しい果物ができるのか」も、伝えていかないといけないと思いました。農家の心意気を知ってほしいと思いました。(TNK)

 子供たちにもっと果物の素晴らしさを知ってもらおうと、(財)中央果実基金で学校栄養士の皆様に小・中学生向けのPRポスタ−を募集したところ、たくさんの応募をいただきました。最優秀作品については全国の学校に掲示される予定です。作品はこちらです。↓
http://www.kudamono200.or.jp/other/poster-con0312.html  
(eb)





 果物&健康NEWS ご愛読に感謝申し上げます。
 無断転載は、引用を含めて、お断りします。
 ご協力に感謝いたします。  編集長 敬白

Copyright 2004-2005 Keiichi Tanaka. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.






果物&健康Newsへ戻る



ホームページへ戻る