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 ■ キッズQ:宇宙でも新鮮なリンゴを食べられますか?


      
 宇宙空間でも、リンゴジュースだけでなく新鮮なリンゴまるごと食べることができます。食事は、宇宙での楽しみであるばかりでなく、ストレスを解消する大切な要素なので、宇宙飛行士の希望に添ったメニューで作られています。今回の野口聡一さんを乗せたスペースシャトル「ディスカバリー」には、宇宙用インスタントラーメンが積み込まれています。ただ、微小重力しかない宇宙では重力を必要とするお箸を使うのは難しいようです。

 1961年4月12日にガガーリン宇宙飛行士が世界ではじめて地球の周回軌道に入り、大気圏外を1時間50分弱で1周しました。その時から人類は無重力の宇宙空間での経験を積み重ね、宇宙での食事は比較的簡単であることがわかりました。食物がいったん口に入れば飲み込みには全く問題がないことが分かりました。初期の宇宙食は、アルミニウムの歯磨タイプのチューブの中に入っていました。

 アメリカのマーキュリ計画では、容器がアルミニウムからプラスチックに変わり、内容も豊富になりました。たとえば、ある日のメニューは小エビのカクテル、鶏肉、野菜、トースト、バタースカッチプディング、リンゴジュースでした。月を目指したアポロ計画では、7℃(45F)の水を67℃(154F)に加熱できる装置が装着され、お湯が利用可能になったので食品の味が非常に向上したとのことです。

 最近ではダイニングルームのスペースがあり、宇宙飛行士はテーブルの周りに座って、ナイフとフォーク、スプーンで、地上にいるときに近い状態で食べることができます。食事の組み合わせは宇宙飛行士が選べますが、栄養バランスを考え1日あたり2,800カロリーとし、タンパク質を16〜17%、脂肪を30〜32%、炭水化物を50〜54%にしています。

 スペースシャトルは新鮮な果物と野菜を載せいていますが、冷蔵庫がないので長期の保存はできません。リンゴ、バナナ、オレンジなどの新鮮な果物やにんじん、セロリなどの生野菜は、出発の24時間以内にシャトル内の生鮮食品ロッカーに積み込まれます。ただ、新鮮な果物や野菜はシェルフライフが短いので、リンゴなどは飛行開始から7日以内に、セロリなどは2日以内に消費するようにとされています。

 下記サイトの写真は、国際宇宙ステーションの中のVoss宇宙飛行士とリンゴです(2001/3/22)。赤いリンゴと青いリンゴのどちらを食べるのでしょうか。それとも両方?
http://spaceflight.nasa.gov/gallery/images/station/
crew-2/lores/iss002e5710.jpg



(2005.8.5記)

       ご愛読ありがとうございました。

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