毎日くだもの200グラムメールマガジン
□■□ くだもの&健康ニュース Vol.16 ■□■ 2012年2月17日(金)配信
みなさん、こんにちは! 読者の皆様からのメールをお待ちしております。 俳句、川柳、なぞかけなどの投稿も歓迎です。
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本日のメニュ−
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・ 季節の便り ・ くだものレシピ:バナナ ・ くだもの広場:いちばん果物を食べている県はどこ? ・ 文献紹介:食物繊維の摂取量の多い群の総死亡リスクは低い ・ 文献紹介:減量には栄養素の比率より総カロリーが影響 ・ 花実好きの家庭果樹だより:キンカン ・ 文学の中の果物:くだもの(正岡子規) ・ くだもの豆知識:バナナ ・ 果物花便り:東京・湯島天神梅まつり ・ くだものいちば ・ 編集部より
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■ 季節の便り
川を見るバナナの皮は手より落ち −
高浜虚子
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■ くだものレシピ:バナナ
○ フルーツカレー
ペースト状にしたくだものが、マイルドさをプラス。お子様もパ クパク食べられるフルーツカレーです。
材料(2〜3人分) バナナ
1/2個、リンゴ 1/2個、キウイフルーツ 1/2個、タマネギ 1/2個、ニンジン 1/4個、サラダ油 小さじ2杯、豚ひき肉
150g、 カレールー 60g、など
作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
http://www.kudamono200.or.jp/recipe/cooking/food_02.html
○ フルーツサンド
家庭で再現!
懐かしい喫茶店の味・フルーツサンドは、クリー ムの泡立てがポイントです。
材料(2人分) バナナ 1/2本、キウイフルーツ
1個、レモン汁 適量、生ク リーム 1/2カップ(100ml)、食パン
4枚、など
作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
http://www.kudamono200.or.jp/recipe/cooking/food_03.html
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■ くだもの広場:いちばん果物を食べている県はどこ?
くだもの大好きのモモちゃんが、なにか聞きたそうな顔で博士のと ころへやって来ました。
モモ:こんにちは。日本で一番くだものを食べている県はどこですか。 博士:こんにちは。家庭で何をどのくらい買っているかを調べている 国の統計(*)があるんだよ。その購入量をみると、県庁所在地の
比較で1位が福島市、2位が宇都宮市、3位が新潟市なんだ。
モモ:どんな果物を多く食べているんですか。 博士:福島市はももが1位で、りんご、なし、かきが上位。宇都宮市 はいちごが1位で、りんご、みかん、なし、かき、すいかが上 位。新潟市はすいかとグレープフルーツが1位で、みかん、なし、 ぶどう、もも、メロン、いちごが上位だね。
モモ:どうして、多いんですか。 博士:どの県も果物の生産量の多い県だよ。福島市は上位の果物をす べて地元で沢山生産しているけど、宇都宮市のみかんや、新潟
市のグレープフルーツやみかんは、ほとんど地元で生産されて いないけど多いんだね。きっと、子どもの頃から果物を食べる 習慣が出来ていて他の果物も食べるようになったんだね。
(*)関心のある方は、「家計調査(二人以上の世帯) 都道府県庁所在市 及び政令指定都市別ランキング(平成20〜22年平均)」をご覧下さい。
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■ 文献紹介:食物繊維の摂取量の多い群の総死亡リスクは低い
これまで食物繊維は、心疾患、ガン、糖尿病、肥満のリスク軽減 効果が明らかになっていましたが、総死亡およびその他の死因別の 死亡リスクについては、効果が明確ではありませんでした。そこで、 アメリカ国立がん研究所の研究チームは、食物繊維の摂取量と死因 について大規模な疫学研究を行った結果、全死因及び心血管疾患、 感染症、呼吸器疾患による死亡リスクが低いと「内科学アーカイヴ ス」に報告しました。
「アメリカ国立衛生研究所」と「アメリカ退職者協会」の調査に 参加している男性219,123人、女性168,999人を対象にデータの解析 を行いました。食物摂取頻度調査は、研究開始時に実施しました。
参加者の食物繊維摂取範囲は、1日当たり男性が13g〜29g、女性 が11g〜26gでした。追跡期間9年で、死亡人数は、男性が20,126人、 女性が11,330人でした。
食物繊維の摂取量は、男女ともに総死亡リスクの低下と顕著な関 連が認められました。最も食物繊維の摂取量の多い群(男性29.4g/ 日、女性25.8g/日)は、最も摂取量の少ない群(男性12.6g/日、女性 10.8g/日)と比較し、総死亡リスクが22%低いことが分かりました。
心血管疾患、感染症、呼吸器疾患のリスクについても、食物繊維 の摂取量の多い群では死亡リスクの低下が認められました。
研究者らは、新しいアメリカ食事ガイドラインにおいて推奨され ているように全粒穀物等の食物繊維に富んだ食品を増やすと、健康 効果が期待できると述べています。
【文献】 Park, Y. et al.: Dietary Fiber Intake and Mortality in the NIH-AARP Diet and
Health Study. Arch. Intern. Med., 171: 1061-1068. (2011) [doi:
10.1001/archinternmed.2011.18]
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■ 文献紹介:減量には栄養素の比率より総カロリーが影響
減量には摂取した総カロリーが最も重要で、タンパク質、脂質、 炭水化物のエネルギー比率とは関係がないとアメリカ、ハーバード 大学の研究チームが「アメリカ臨床栄養学雑誌」に発表しました。
減量と三大栄養素のエネルギー比率との関係について、さまざま な議論が行われてきましたが、。明確な結論は得られていませんで した。そこで、本研究ではタンパク質、脂肪、炭水化物のエネル ギー比率の異なる4種類の減量ダイエット法によるランダム化臨床 試験を行いました。実験に参加したのは424人で、体重や体脂肪な どの身体組成が測定されました。
その結果、ダイエット法に関係なく、6ヶ月後には平均4.2?の 体脂肪の減少と2.1?の脂肪以外の体重減少が認められました。
タンパク質は15%と25%、脂質は20%と40%、炭水化物は65%と35%な どの栄養素の比率の違いは減量にも身体組成にも有意な差異を及ぼ しませんでした。
以上の結果から、体重(体脂肪を含む)を減らすには栄養素のエ ネルギー比率を考えるよりも摂取した総エネルギー量を減らすこと が重要であると研究者らは述べています。
【文献】 de
Souza, R.J. et al.: Effects of 4 weight-loss diets differing in fat,
protein, and carbohydrate on fat mass, lean mass, visceral adipose tissue,
and hepatic fat: results from the POUNDS LOST trial. Am. J. Clin. Nutr.,
Online Jan. 18, (2012) [doi:
10.3945/?ajcn.111.026328]
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■ 花実好きの家庭果樹だより:キンカン
今年のキンカンは、色づきがあまりよくなく金色と言えません。 キンカンの黄色い実の写真は下記のサイトにあります。
http://www.kudamononet.com/kudamono200/back_number/K&K016phto1.html
日当たりは良いのですが、寒さと鉢植での樹勢低下が原因のよう です。(花実好き)
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■ 文学の中の果物:くだもの(正岡子規)
○くだものと気候 気候によりてくだものの種類または発達を異に するのはいうまでもない。日本の本州ばかりでいっても、南方の熱 い処には蜜柑(みかん)やザボンがよく出来て、北方の寒い国では 林檎(りんご)や梨がよく出来るという位差はある。まして台湾以 南の熱帯地方では椰子(やし)とかバナナとかパインアップルとか いうような、まるで種類も味も違った菓物がある。江南の橘(たち ばな)も江北に植えると枳殻(からたち)となるという話は古くよ りあるが、これは無論の事で、同じ蜜柑の類でも、日本の蜜柑は酸 味が多いが、支那の南方の蜜柑は甘味が多いというほどの差がある。 気候に関する菓物の特色をひっくるめていうと、熱帯に近い方の菓 物は、非常に肉が柔かで酸味が極めて少い。その寒さの強い国の菓 物は熱帯ほどにはないがやはり肉が柔かで甘味がある。中間の温帯 のくだものは、汁が多く酸味が多き点において他と違っておる。し かしこれは極大体の特色で、殊にこの頃のように農芸の事が進歩す るといろいろの例外が出来てくるのはいうまでもない。
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くだもの豆知識:バナナ
バナナの栽培は15℃以上の気温が必要で、10℃で生育が停止し、 5℃以下になると寒害を受けます。年間平均気温が22℃以上で、四 季の変化が少なく、湿度の高い気候を好みます。バナナは特に多量 の土壌水分を要求するので、土壌の有効水含量が十分にあることが 必要です。
大きさが揃い丸みを帯びたバナナが良質果です。四角ばったバナ ナは未熟であり,追熟させても美味しくなりません。所々に斑点が でているバナナは、うまく追熟されている美味しい証拠です。
バナナの最適貯蔵温度は13.5〜15.5℃で、冷蔵すると果皮や果 肉が褐変します。そのため、冬には保温のために新聞紙などに包む と長持ちします。
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■ 果物花便り:東京・湯島天神梅まつり
東京・湯島天神は、江戸時代より「梅の名所」として多くの人に 親しまれて来ました。昭和33年に始めて梅まつりが開催されました。 期間中延べ45万人が訪れるそうです。
梅園には樹齢約70年〜80年の梅の木が約300本植えられています。 梅の花の見頃は2月中旬〜3月上旬です。
開催期間:平成24年2月8日〜3月8日 入園時間:8:00〜19:30(入園無料)
現在の花の咲き具合は下記のサイトで見ることができます。
http://www.yushimatenjin.or.jp/pc/ume/f_kaika.htm
湯島天神のホームページは下記です。
http://www.yushimatenjin.or.jp/pc/index.htm
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■ くだものいちば
今回は福岡市中央卸売市場に入荷している果物について紹介しま す。取扱量の多い果物はミカン、ポンカン、リンゴ、イチゴなどです。
ウンシュウミカン(普通温州)は佐賀、熊本、長崎産などです。 ポンカンは長崎、愛媛産、イヨカン(宮内伊予柑イヨカン)は愛媛、 長崎産、ハッサクは広島産、レモン、バレンシアオレンジ、グレ− プフル−ツはアメリカ産、清見は熊本産、しらぬひ(デコポン)は 佐賀産などです。
リンゴ(ジョナゴ−ルド、ふじ、王林)は青森、長野産です。
イチゴ(あまおう、ほのか)は福岡、佐賀産などです。
バナナ、パイナップルはフィリピン産です。
メロン(アールスなど)は宮崎、鹿児島、宮崎、韓国産などです。 スイカは熊本産などです。 キウイフル−ツは福岡産です。
「今週の果物」は下記の青果物市況情報を参考に作成しています。
https://www.seisen.maff.go.jp/seisen/bs04b040md001/BS04B040UC010SC999-Evt001.do
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編集部より
寒さの影響で遅れていた梅の花の開花のニュースが報じられるよ うになりました。梅の花の開花期間は長いので、もう少し暖かくな ったら散歩や帰宅途中で少し回り道をして梅の花の香りを楽しむの も良いかもしれません。(tnk)
冬の味覚のみかんやりんごの値段が高くなっています。消費者の くだもの離れに繋がらないでほしいものです。(HK)
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