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くだもの&健康ニュース Vol.66
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毎日くだもの200グラムメールマガジン

□■□ くだもの&健康ニュース Vol.66
■□■ 2014年6月20日(金)配信

みなさん、こんにちは!
今週は、ブルーベリーについて紹介しています。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは下記です。
  http://www.kudamono200.or.jp
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<<< 本日のメニュ− >>>

・ 季節の便り
・ くだものレシピ:ブルーベリー
・ くだもの広場:日本人の果物消費量は世界の国の中で何番目
          ですか。
・ 文献紹介:ブルーベリーやイチゴで心筋梗塞予防
・ 文献紹介:20歳代から果物と野菜の摂取で健康な心臓
・ 花実好きの家庭果樹だより:ブドウ
・ 文学の中の果物:えほんのアリス(ルイス・キャロル作、
          おおくぼ ゆう 訳)
・ くだものいちば
・ くだもの豆知識:ブルーベリー
・ 編集部より

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■ 季節の便り

  特別の御馳走はフルーツサラダ

   − 片山廣子「季節の変るごとに 」より

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■ くだものレシピ:ブルーベリー

○ ブルーベリーのコンフィチュール

 新鮮なブルーベリーで濃厚なジャムでみんな大喜び
 パンやヨーグルトに入れたらすぐになくなっちゃうよ

材料
 生のブルーベリー 700g、砂糖 300g、レモンの絞り汁 1/2個


作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
http://cookpad.com/recipe/2351313

○ 鹿ロース肉ポワレブルーベリーソース

 ブルーベリーの季節に! 鹿肉がグンと高級になります!

材料(4人分)
 生のブルーベリー 200g、鹿ロース 300g、白ワイン 50ml、ベ
ビーリーフ 100g、パルメザンチーズ、バルサミコ酢、オリーブオ
イル、など

作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
http://cookpad.com/recipe/2421732

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■ くだもの広場:日本人の果物消費量は世界の国の中で何番目
           ですか。

 果物大好きのミカさんが、なにか聞きたそうに、博士のところに
やって来ました。

ミカ:こんにちは。日本人の果物消費量は世界の国の中で何番目です
      か。
博士:こんにちは。最近発表されたFAO(国連食糧農業機関)の1人1日
   当たり消費量の統計でみると、2011年では、多い順で174ヶ国中
      129番目で140gだね。アジア平均の181gを大きく下回って
      いるんだ。
ミカ:後ろの方でホントに少ないんですね。ほかのアジアの国はどう
      ですか。
博士:中国は223gで75位、韓国は184gで101位、インドも141gで
   128位と日本を上回っているね。   
ミカ:多い国はどこですか。
博士:トップはドミニカの926g、主要な国では、オランダが444gで
      13位、イタリアが386gで20位、イギリスが344gで28位、
   フランスが302gで39位、米国が266gで52位だね。

ミカ:10年前と比べてどうですか。
博士:日本は、2001年は108位の147gで、それと比較して5%減少
   しているんだね。でも、世界全体では164gから203gに24%
   増加しているんだよ。アジア平均は128gから181gに41%増
   加、ヨーロッパは212gから249gに18%増加しているね。
ミカ:国別ではどうですか。
博士:アジアでは、中国が124gから80%の増加、インドが99gから
   42%増加。韓国は197gから7%減少しているね。ヨーロッパ
   では、オランダが334gから33%増加、イギリスが252gから
   37%の増加、フランスが265gから14%増加、イタリアが368g
   から5%増加しているけど、米国は309gから14%減少してい
   るね。

ミカ:増加している国が多い中で、日本はどうして減少しているん
   ですか。
博士:日本はもともと消費量が先進国では最低水準で、他国に比べ
   て、果物が日常の食事として定着していないからかも知れな
   いね。食料需給表でみると、この10年間で国内生産量が28%
   減少し、輸入量も4%減少して、国内消費仕向け量は15%減
   少しているんだね。国内生産量が不作等で大きく落ち込んで
   も輸入で補うような構造にないことから、国内生産の縮小傾向
      が消費量に大きく反映しているんだね。

ミカ:日本人の消費量を増やすには、国内生産を増やすことが重要
   ですね。
博士:そのとおりだね。でも、多くの産地は担い手の高齢化や不足
   で、生産量を維持していくことが厳しいのが現実なんだね。
   抜本的な生産対策がとられないと国産果実がどんどん減少し
   て、庶民の食生活には「高嶺の果物」になるかも知れないね。
ミカ:それは困りますね。

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■ 文献紹介:ブルーベリーやイチゴで心筋梗塞予防

 アメリカ、ハーバード大学などの研究チームは、アントシアニンを
豊富に含むブルーベリーやイチゴなどを多く摂取すると心筋梗塞の
予防に有効であると医学雑誌「循環器」に発表しました。

 研究では、女性(25歳〜42歳)93,600人を対象にアントシアニン
などフラボノイドの摂取量と心筋梗塞とのリスクとの関係を18年間
追跡調査しました。

 その結果、アントシアニンの摂取量と心筋梗塞のリスクとの間に
逆相関が認められました。摂取量を五分割した結果、最高摂取グ
ループの人は、最低摂取グループに対してリスクが32パーセント
低いことが分かりました。一方、他のフラボノイドの摂取量と心筋
梗塞との間には有意な関係は認められませんでした。

 また、アントシアニンが豊富な食品(ブルーベリー、イチゴ)の
摂取量が多いと心筋梗塞のリスクが34パーセント低下することも
明らかとなりました。

 以上の結果から、アントシアニンの豊富な食品の摂取は、少なく
とも若い女性の心筋梗塞のリスクを減らすことができると考えられ
ました。

【文献】
Cassidy, A,. et a.: High anthocyanin intake is associated with
a reduced risk of myocardial infarction in young and middle-aged
women. Circulation. (2013) 127: 188-96.
[doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.112.122408]

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■ 文献紹介:20歳代から果物と野菜の摂取で健康な心臓

 アメリカ、ミネアポリス心臓研究所のマイケル・ミエデマ博士らは、
20歳代の食事は中年期の心臓の健康に重要であると2014年度米国
心臓学会の大会で発表しました。

 中年成人期、特に中年女性が果物や野菜の豊富な食事を摂取する
と、冠動脈性心疾患(CHD)が減少すること、また、若年成人期の食事
がその後の心臓血管状態に影響することを明らかにしました。

 研究では、若年成人期における果物や野菜の摂取量と中年成人期
の冠状動脈内に蓄積したカルシウム・プラークとの関係について解析
を行いました。

 その結果、一日あたり果物と野菜を8サービング摂取していた若い
女性は、一日あたり3サービング以下の女性と比較して、20年後に
動脈内におけるプラークが石灰化している可能性が約40%少ない
ことが分かりました。

 喫煙・BMIといった伝統的な危険因子や、赤肉・魚・砂糖入り飲料
の飲食といった他の食事因子を考慮した後も強い相関関係が認めら
れました。

 以上の結果から、著者らは、「若い頃から果物や野菜を豊富に摂取
することが大切」と述べています。

【文献】
ミネアポリス心臓研究所(Minneapolis Heart Institute Foundation)
のホームページ
http://www.mplsheart.org/

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■ 花実好きの家庭果樹だより:ブドウ
 
 緑のカーテンのブドウ(ナイアガラ)の房が大きくなってきました。
ブドウの緑の房は下記のサイトにあります。
http://www.kudamononet.com/kudamono200/back_number/K&K066phto1.html
 果実が、日々、膨らんでいくのを見て楽しんでいます。(花実好き) 

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■ 文学の中の果物:えほんのアリス(ルイス・キャロル作、おおくぼ
                       ゆう 訳)

ほうびが もらえることに!
 もちろん アリスが ごほうびを あげる やく。 とはいえ 
あげるほどのものも なくってね、 たまたま ポケットに ドラ
イフルーツが あったもんだから、 ひとりひとつずつ みんなに
 わけた。 すると アリスのぶんの ごほうびが たりなくって!

 そこで どうなったと おもう? あと アリスが もってたの
は、 おさいほうの ゆびぬきだけ。 ほら さしえを みて、 
どうなったか わかるよね。
「こっちへ かしなされ。」って ドードーが いった。

 で、 ドードーは ゆびぬきを うけとって、 また アリスに
 かえして、 こんなことば。「みごとな このゆびぬきを われ
らより おうけとりくだされ!」 というわけで そのばの いき
ものが ぱちぱち わーわー。

 こんな へんてこな おくりものって ある? かんがえてもみ
てよ、 おたんじょうびプレゼントを くれるってひとが、 きみ
の おもちゃばこのところへ いって、

 そこの きれいな おにんぎょうを とりだして 「はい、いいこ
だから このすてきな おたんじょうびプレゼントを あげよう!」
なんて いうのと、 まだ もってない あたらしいものを くれる
のと、 どっちが いい?

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■ くだものいちば

 今回は、札幌市中央卸売市場に入荷している果物について紹介
します。入荷量が多いのは、メロン、スイカ、バナナ、リンゴなど
です。ブルーベリーは統計にのってきませんが、今からが旬です。

ウンシュウミカンは佐賀、福岡産です。
レモン、バレンシアオレンジ、グレープフルーツはアメリカ産です。

リンゴ(ジョナゴールド、ふじ、王林)は青森産です。

スモモ(大石早生)は和歌山産です。
サクランボ(佐藤錦)は山形、福島産です。
ウメ(南高)は和歌山産です。
ブドウ(デラウェア)は大阪産です。

イチゴ(ほのか、など)は北海道産です。
メロン(アンデス、クインシー、夕張メロン)は茨城、北海道産です。
スイカは千葉、北海道、茨城産です。

バナナはフィリピン、台湾産です。
パイナップルはフィリピン産です。
キウイフルーツはニュージーランド産です。

「くだものいちば」は青果物市況情報を参考に作成しています。
https://www.seisen.maff.go.jp/seisen/bs04b040md001/BS04B040UC010SC999-Evt001.do

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■ くだもの豆知識:ブルーベリー

 ブルーベリーは、アメリカ原産で、他のベリー類よりも貯蔵性が
良いので、アメリカ先住民の重要な食料でした。乾燥させたりして
貯蔵し冬場の保存食として利用されていました。アザラシの油に漬
けておくアラスカ先住民の伝統的貯蔵法が知られており、冬季のビ
タミンやミネラル、食物繊維の供給源でした。

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■ 編集部より

 青い宝石といわれているブルーベリーの栄養価はとても高く、人を
対象とした研究でも、心臓病や2型糖尿病、認知症の予防効果が
明らかとなっています。(tnk)

 WHOの糖類摂取指針は、主に食品に人工的に添加される糖類を
対象にしており、生鮮果実の糖類は対象ではないとのこと。生鮮果実
も対象のように書いた誤報記事が果物消費に与える影響が心配です。
(HK)


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     編集長 田中敬一 (tnk)


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