毎日くだもの200グラムメールマガジン
□■□ くだもの&健康ニュース Vol.68 ■□■ 2014年7月18日(金)配信
みなさん、こんにちは! 今週はモモのあれこれです。離核、粘核ってなに? ───────────────────────────── 毎日くだもの200グラム以上食べましょう! 公式ホームページは下記です。
http://www.kudamono200.or.jp ──────────────────────────────
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本日のメニュ−
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・ 季節の便り ・ くだものレシピ:モモ ・ くだもの広場:国産のさくらんぼはアメリカンチェリーの輸入 の影響を受けていますか。 ・ 文献紹介:果物と野菜の摂取で認知症予防 ・ 花実好きの家庭果樹だより:ブラックベリー ・ 文学の中の果物:短命長命(黒島傳治) ・ くだものいちば ・ くだもの豆知識:モモについてのあれこれ ・ 編集部より
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■ 季節の便り
桃の實を論語讀む子に分ちけり
− 正岡子規
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■ くだものレシピ:モモ
○ チキンと桃のカレー
チキンと桃のフルーティーなカレー。
材料(2人分) モモ
1個、玉ねぎ 1/2個、鶏もも肉 200g、など
作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
http://cookpad.com/recipe/2309252
○ 胸肉の唐揚げ
桃缶でやわらか?!鶏胸肉の唐揚げ。余った桃缶を使って、パサ パサにならない胸肉の唐揚げが出来ます。
材料 鶏胸肉2枚、黄桃缶の桃
2個(手で潰すかフードプロセッサー でペースト状に)、桃缶の汁 大さじ2杯、卵 1個、小麦粉
大さ じ3杯、など
作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
http://cookpad.com/recipe/1931050
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■ くだもの広場:国産のさくらんぼはアメリカンチェリーの輸入 の影響を受けていますか。
果物大好きのミカさんが、なにか聞きたそうに、博士のところに やって来ました。
ミカ:こんにちは。国産のさくらんぼとアメリカンチェリーを店頭で 見かけますが、国産は輸入ものの影響を受けていますか。 博士:こんにちは。統計をみると、近年、国産さくらんぼの生産量 は2万トン前後で、輸入量はほとんどアメリカからで、近年は 1万トン前後で推移しているね。 平成4年度の輸入期間制限の撤廃以降、輸入量は平成4年の
13千トンから増加し、平成13年の17千トンをピークに近年は1万 トン前後に減少しているけど、国産の生産量は平成4年の15千 トンから栽培面積も生産量も増加し平成14年は21千トンを達成
し、その後は横ばいで推移しているね。
ミカ:輸入自由化の影響はなかったんですね。 博士:輸入解禁以前は、国産は低温流通システム等の未整備で傷み やすく缶詰用に仕向けられていたんだ。このため、輸入自由化
対策に取り組み、輸入品との差別化を目的に高品質化への 転換を図ったんだ。 ミカ:どんなことをしたんですか。 博士:雨よけ施設化等の生産出荷合理化と低温流通システム開発
を進めたんだね。この結果、高品質生果としての国産さくらんぼ と輸入ものとの棲み分けに成功し、輸入解禁の影響を回避した
んだ。さらに、国産自体の生産量も増加させたんだよ。
ミカ:高品質化を図り、棲み分け、さらに生産量を増加したというのは
すばらしいですね。輸入自由化がプラスに働いたんですね。 博士:そのとおりだね。もともと、高級品だったこともあるし、それに、
品種が違うことも大きいね。消費者には違う品目の果実と
して受け取られているようだね。 ミカ:輸入解禁後の外国産りんごも、品種や品質の違いから増加しな かったようですね。 博士:味覚が洗練された日本の消費者の賛同を得るのは難しいんだ ね。日本では、果物は代替の効かない嗜好品だからかも知れ ないね。
ミカ:国産果物の生産を維持するには高品質な果物の生産が不可欠 なんですね。 博士:そうだね。でも、各国も日本向けに、日本人の嗜好にあった 品種で品質向上に努力しているから、日本の生産者も負けら れないね。
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■ 文献紹介:果物と野菜の摂取で認知症予防
フランス、ラ・ビエール病院の研究チームは、果物と野菜の摂取量 を増やすと認知症を予防できると「BMJ(イギリス医師会誌)に報告 しています。
認知症予防のために、修正可能な特定のリスク因子を明らかにする ために、1433人(平均72.5歳)を対象に7年間の追跡調査が行われ ました。
追跡調査期間における軽度認知障害または認知症の発生率は、 「判断力や問題解決力」、「果物や野菜の摂取量」、「糖尿病」、 「認知症遺伝因子」と深く関係していることが分かりました。
また、得られたデータから「うつ病」や「糖尿病」、「認知症遺伝因子」 の影響を除いて再解析した結果、「判断力や問題解決力」と 「果物と野菜の摂取量」は認知症の発生に最も大きな影響を与ること が分かりました。
今回の研究だけでは、因果関係を確定することはできませんでしたが、 認知症予防のための公衆衛生プログラムにおいて優先的に取り上げる 必要があると研究者らは考えています。
【文献】 Ritchie,
K. et al.: Designing prevention programmes to reduc e incidence of dementia:
prospective cohort study of modifiable risk factors. BMJ, 341:c3885. (2010)
[doi:
10.1136/bmj.c3885].
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■ 花実好きの家庭果樹だより:ブラックベリー ブラックベリーの実が赤色から熟した黒色になってきました。 黒色の実は下記のサイトにあります。
http://www.kudamononet.com/kudamono200/back_number/K&K068phto1.html
毎朝、熟した実を収穫して味わっています。(花実好き)
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■ 文学の中の果物:短命長命(黒島傳治)
昨年、私は一尺五寸ほどの桃の苗を植えた。それが今春花が咲き、 いま青い実を結んでいる。桃栗何年とか云われるように桃は一体不 思議なほど早く生長して早くなるものである。が、その樹齢はかなり 短い。十年そこそこで、廃木となる。梅は実生からだと十年あまり かかって始めて花が咲き実を結びはじめる。が、樹齢は長い。古い 大木となって、幹が朽ち苔が生えて枯れたように見えていても、 春寒の時からまだまだ生きている姿を見せて花を咲かせる。
早生の節成胡瓜は、六七枚の葉が出る頃から結顆しはじめるが、 ある程度実をならせると、まるでその使命をはたしてしまったかの ように、さっさと凋落して行ってしまう。私は、若くて完成して、 そして速かに世を去って行った何人かの作家たちと、この桃や胡瓜 のことを思い合せて興味深く感じるのである。
こういう関係は、作家ばかりでなく他の仕事に従う者の上にもある ように思われる。
ところで私のように長い病気で久しく仕事をしないで生きているもの はそれではその逆で自然が仕事が出来るまで長命さして呉れるだろ うか、あるいはながいき出来そうな気もする。これまでの仕事には、 まだ自分が三分くらいしか出せていなかった気もする。 が、本当のことは、生きてみなければなんとも云えない話である。
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■ くだものいちば
今回は、福岡市中央卸売市場に入荷している果物について紹介し ます。入荷量が多いのは、スイカ、メロン、モモ、リンゴ、ブドウなど です。
ウンシュウミカンは佐賀、福岡産です。レモン、バレンシアオレンジ はアメリカ産です。グレープフルーツは南アフリカ産です。
リンゴ(ジョナゴールド、ふじ、王林)は青森、長野産です。 ニホンナシ(幸水)は佐賀産などです。
モモ(あかつき、白鳳、など)は山梨、福岡産です。 スモモ(ソルダム、など)は大分、福岡産です。 サクランボ(佐藤錦など)は山形、北海道産です。 ブドウ(デラウェア、巨峰、ピオーネ、など)は島根、福岡産などです。
メロン(アールス、アンデス、ハネジュなど)は熊本、長崎、福岡、 山形、メキシコ産などです。 スイカは福岡、鳥取、長崎産です。
バナナ、パイナップルはフィリピン産です。 キウイフルーツはニュージーランド産です。
「くだものいちば」は青果物市況情報を参考に作成しています。
https://www.seisen.maff.go.jp/seisen/bs04b040md001/BS04B040UC010SC999-Evt001.do
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■ くだもの豆知識:モモについてのあれこれ
モモの原生地は、ペルシャ(イラン)原産とされてきましたが、 近年では中国が原産と考えられています。中国から中東を経由して ギリシャに伝わり、ローマ人がヨーロッパ全体へと広げ、さらにス ペイン人が新大陸へ持ち込みました。
モモは核果類の仲間で、核が果肉からとれやすいかどうかで離核 と粘核に区別されます。また、モモの品種には果肉の白いものと黄 色いものがありますが、日本のモモは、白い果肉で粘核性のものが 一般的です。
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編集部より
一般的に日本のモモは粘核としましたが、昔の園芸学の本では離 核が多いとなっていました。美味しい品種が選ばれた結果ですが、 こんな所にも時代を感じます。(tnk)
山形のさくらんぼとアメリカンチェリーを食べました。やはり、 品目の違う果物のようですね。(HK)
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