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くだもの&健康ニュース Vol.97
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毎日くだもの200グラムメールマガジン

□■□ くだもの&健康ニュース Vol.97
■□■ 2015年11月13日(金)配信

みなさん、こんにちは!
医師などを対象とした研究から、果物は体重を減らすのに効果的な
ことが裏付けられました。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは下記です。
  http://www.kudamono200.or.jp
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<<< 本日のメニュ− >>>

・ 季節の便り
・ くだものレシピ:セイヨウナシ
・ くだもの広場 柿をおいしく食べる
・ 文献紹介:果物の摂取で体重が減少
・ 文学の中の果物:満韓ところどころ(夏目漱石)
・ くだものいちば
・ お知らせ:第54回実りのフェスティバル
・ 編集部より

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■ 季節の便り

  町へ來て紅葉ふるふや奈良の鹿

   − 正岡子規

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■ くだものレシピ:セイヨウナシ

○ 洋なしとチーズのごちそうサラダ

 赤ワインと一緒に特別な日のディナーに頂きたい、秋のごちそう
サラダです

材料(2人分)
 セイヨウナシ(和なしでもOK) 1個、アボガド(さいの目) 1/2
個、ベビーリーフ 2つかみ、わけぎ(みじん切り) 大さじ1杯、ブ
ルーチーズ 1/4カップ、ピーカンナッツ(くるみでもOK) 1/2カッ
プ、オリーブオイル 大さじ2杯、など。

作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
http://cookpad.com/recipe/3480611

○ 冷凍パイシートでアップルパイ&洋梨パイ

 材料も工程もシンプル。冷凍パイ生地がだれないようにパイを包
む作業はてきぱきと進めることがポイントです

材料(ミニアップルパイ5個&洋梨パイ4個)
 セイヨウナシ 1個、リンゴ 1個、砂糖 大さじ4杯、バター 20g、
冷凍パイシート 150gx3枚、卵黄 1個、など。

作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
http://cookpad.com/recipe/3472596

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■ くだもの広場 柿をおいしく食べる

 果物好きの姉弟のミカさんとリン太君。今日は、旬を迎えている
柿について勉強します。

ミカ:秋も深まって、スーパーの果物売り場には、りんご、みかん、
   柿などが山盛りで並んで、随分カラフルになったね。

リン:そう、ひと月程前の時期の梨やぶどうとは違って、橙色っていうか、
   オレンジ色、柿色が多くなったよねえ。

おじさん:そうだねえ。今は、何と言っても柿が本番。おじさんも
   少し前までは毎日梨ばかり食べてたけど、今は、柿が手頃な
   価格で出回っているので、柿を食べることが多いね。
    
ミカ:柿は甘くて美味しいんだけど、固さが好みの分かれるところね。
   好みの固さの柿に出会っても、置いておけばすぐに柔らかく
   なっちゃうし、難しいね。

リン:柿の上手な保存方法って無いの?

おじさん:おじさんも同じ悩みを持ってたので調べてみたんだ。
   ポイントは柿のヘタ! 
   この部分が乾燥しないように、濡れたティッシュを当て、
   ビニル袋に入れて冷蔵庫に保管しておくと結構日持ちが
   するんだって・・・・。
   でも、冷蔵庫に入っていれば早めに食べちゃうけどね。

リン:柿って、甘柿や渋柿があるって言うけど、売っているものは
   みんな甘いよね。あれは、甘柿ってこと?

ミカ:渋柿であっても「渋ぬき」をして、甘い柿にしてから売って
   るのよ。柿の渋みは、果実の中でタンニンという成分が水に
   溶けやすい形で含まれていると舌で渋みを感じるからなの。
   柿と一緒にアルコールや二酸化炭素を袋に入れておくと、水
   に溶けないタンニンに変わって、渋みを感じずに甘味だけを
   感じるから、甘い柿になるのよ。

おじさん:ミカさん、よく知ってるねえ。
   でも、柿を料理に使う場合は、ちょっと注意してね。
   加熱加工をすると、水に溶けなくなったタンニンが再び溶け
   やすくなることがあるんだ。「渋戻り」って言うんだ。
   おじさんも柿ジャムを作った時に大失敗したことがあるんだ
   けど、ジャムなど加熱料理に使う場合は、「渋戻り」の少
   ない品種の富有(ふゆう)を使って、サッと短時間で調理す
   るようにしてね。

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■ 文献紹介:果物の摂取で体重が減少
  
 アメリカ、ハーバード大学とブリガム婦人科病院の研究チームは、
果物や非デンプン質の野菜の摂取量は体重と負の相関があると、
「プロス医学」に発表しました。

 研究では、医師や看護師など男女13万3千人以上を対象とした大
規模コホート研究(看護師研究、医療職追跡調査、看護師研究II)
の4年間のデータを用いて、果物と野菜の種類による違いと体重と
の関係の解析を行いました。

 喫煙や身体活動など食事以外の生活習慣因子の影響を除いた結果、
果物全体や非デンプン質の野菜の摂取量が増加すると、体重が減少
することが分かりました。

 果物を毎日1サービング摂取するごとに体重が-0.24kg減、非デン
プン質の野菜を1サービング摂取するごとに-0.11kg体重が減ること
が明らかとなりました。

 一方、デンプンの多い野菜を摂取すると体重が増加することが分
かりました。例えば、豆類は0.51kg増、とうもろこしは0.93kg体
重が増加しました。

 本研究は、医師や看護師などを対象とした3つの大規模な調査で
すが、どの調査でも果物や非デンプン質の野菜の摂取が体重を減ら
すとの一貫した結果が得られました。

 果物や非デンプン質の野菜の摂取量を増やすと体重増加が抑制さ
れることから、摂取は肥満、糖尿病、心血管疾患、ガンなどの予防
にも効果的です。また、「アメリカ人のための食事ガイドライン」
では、さまざまな種類の果物と野菜の摂取が健康的な体重の維持に
効果的であるとしていますが、今回の成果はこのことを裏付けてい
ます。

【文献】
Bertoia, ML. et al.: Changes in Intake of Fruits and Vegetables 
and Weight Change in United States Men and Women Followed 
for Up to 24 Years: Analysis from Three Prospective Cohort 
Studies. PLoS Med.,. 12: e1001878. (2015) 
[doi: 10.1371/journal.pmed.1001878]

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■ 文学の中の果物:満韓ところどころ(夏目漱石)

 ここだと云うので、二人馬車を下りて税関に這入って見ると、あ
いにく政樹公は先刻(さっき)具合が悪いとかで家(うち)へ帰っ
た後であった。こっちの都合もあるし、所労(しょろう)の人に迷
惑をかけるのも本意でないから、他日を期して税関を出た。すると
今度は馬車が満鉄の本社へ横づけになった。広い階子段(はしごだ
ん)を二階へ上がって、右へ折れて、突き当りをまた左へ行くと、
取付(とっつき)が重役の部屋である。重役は東京に行ってるもの
のほかは皆出ていた。それに一々紹介された。その中(うち)で昔
見た田中君の顔を覚えていた。どうです始めて大連に御着きになっ
た時の感想はと聞かれるから、そうです船から上がってこっちへ来
る所は、まるで焼迹(やけあと)のようじゃありませんかと、正直
な事を答えると、あすこはね、軍用地だものだから建物を拵(こし
ら)える訳に行かないんで、誰もそう云う感じがするんですと教え
られた。

 しばらく椅子に腰を掛けて、おとなしく執務の様子を見ていると、
じき午(ひる)になった。さあ飯を食おうと、食堂へ案内された。
ここへと云う席へ坐って、サーヴィエットを取り上げると、給仕が
来て、それは国沢さんのですから、ただいま新しいのを持って参り
ますと云った。食堂は社の表二階にあたる大広間で、晩になれば、
それが舞踏室に変化するほどの大きなものであった。これは社員全
体に向って公開してあるのだそうだが、同じ食卓に着いた人の数を
云うと、約三十人に過ぎなかった。この人数(にんず)から推して、
あるいは制限でもありはせぬのかと思ったのは余の想像に過ぎなか
った。

 料理は大和(やまと)ホテルから持って来るのだそうで、同席の
三十余人が、みな一様の皿を平らげていた。胃が痛いので肉刀(ナ
イフ)と肉匙(フォーク)は人並(ひとなみ)に動かしたようなもの
の、その実(じつ)は肉も野菜も咽喉(のど)の奥へ詰め込んだ姿
である。一つどうですと向う側の田中君から瓢箪形(ひょうたんが
た)の西洋梨(せいようなし)を勧(すすめ)られた時は、手を出
す勇気すらなかった。

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■ くだものいちば

 今回は、福岡市中央卸売市場に入荷している果物について紹介し
ます。入荷量が多いのは、ミカン、リンゴ、カキ、ナシ、スイカ、
メロンなどです。

ウンシュウミカンは福岡、熊本、佐賀産です。バレンシアオレンジ、
グレープフルーツはオーストラリア産です。

リンゴ(ジョナゴールド、ふじ、王林、など)は青森、山形、長野
産です。

ニホンナシ(新高、新興、など)は大分産です。
セイヨウナシ(ラ・フランス)は山形産です。

カキ(富有、平核無、など)は福岡、和歌山産です。
クリは山口、熊本、中国産です。

メロン(アールス、など)は長崎、熊本、宮崎産です。
スイカは熊本産です。
イチゴ(あまおう、ゆめのか、など)は熊本、福岡、長崎産です。

バナナ、パイナップルはフィリピン産などです。
キウイフルーツはニュージーランド産です。

「くだものいちば」は青果物市況情報を参考に作成しています。
https://www.seisen.maff.go.jp/seisen/bs04b040md001/BS04B040UC010SC999-Evt001.do

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■ お知らせ:第54回実りのフェスティバル

内容
 ◆都道府県による郷土特産物の展示、即売、試飲・試食
 ◆農林水産関係団体による展示、即売、試飲・試食
 ◆天皇杯等の三賞受賞者をパネルで紹介展示 など。

開催期間 2015/11/13(金)〜2015/11/14(土)
開催時間 13日 10:00〜17:00
     14日 10:00〜16:00
開催場所 サンシャイン広場 展示ホールA  
     東京都豊島区東池袋
料金	入場無料
主催者	農林水産省、公益財団法人 日本農林漁業振興会

詳しくは下記のサイトをご覧ください。
http://www.sunshinecity.co.jp/event/e996.html

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■ 編集部より

 世界各国の果物摂取量の年次変化を調べています。1960〜1970年
代は日本と欧米諸国とはあまり変わりませんでした。しかし、世界
保健機関(WHO)が果物の摂取を推奨した頃から日本と欧米で大き
な差ができました。現在では、ほとんどの欧米諸国は、日本の2倍
以上も多く果物を摂取しています。(tnk)

 11月13日、14日の両日、池袋のサンシャインシティーにおいて、
「実りのフェスティバル」が開催されます。中央果実協会からも
出展していますので、ぜひご覧になってくださいね。 (KM)


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     編集長 田中敬一 (tnk)


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