毎日くだもの200グラムメールマガジン
□■□ くだもの&健康ニュース Vol.124
■□■ 2017年1月13日(金)配信
みなさん、こんにちは!
新しい年となって最初のメルマガをお届けします。本年もどうぞよ
ろしくお願いいたします。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは下記です。
http://www.kudamono200.or.jp
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<<< 本日のメニュ− >>>
・ 季節の便り
・ くだものレシピ:デコポン
・ 文献紹介:科学論文でも物語性が必要
・ 文学の中の果物:新書太閤記(吉川英治)
・ くだものいちば
・ くだもの豆知識:中国伝統の果実リュウガン
・ 編集部より
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■ 季節の便り
正月のはでな花なり福壽草
− 正岡子規
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■ くだものレシピ:デコポン
デコポンとの意外なとりあわせレシピです。
○ デコポンで豚の角煮
デコポンの爽やかな香りがポイント
材料
デコポン 2個、豚バラブロック 900g、ニンニク 1片、生姜 1片、
赤ワイン 50cc、など。
作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
https://cookpad.com/recipe/3596953
○ 相性抜群!デコポンとクリームチーズサンド
薄皮を剥かないで食べられるデコポンなので、手も汚れず、手間
なし簡単なのがいい!
材料(1人分)
デコポン 1/4個くらい、クリームチーズ 好みで、クロワッサン
他のパンでも
作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
https://cookpad.com/recipe/3711420
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■ 文献紹介:科学論文でも物語性が必要
人文科学の分野では、文章の書き方が重要です。しかし、科学論
文では、文章は軽視される傾向にあり、記述されている内容自体で
評価が決まると一般に考えられています。ところが、実際には、内
容と同じくらい記述方法が重要なことが分かりました。
アメリカ、ワシントン大学の研究チームは、科学論文の記述につ
いて調べた結果、内容と同じくらい、記述の仕方が重要であると
「プロスワン」に発表しました。
研究では、特定の領域に関する700以上の科学論文のアブストラ
クト(要約)を調べ、その分野に影響力のある論文を選抜しました。
ただし、内容に焦点を当てるのではなく、文章の書き方を調べまし
た。
具体的には、クラウドソーシングのウェブサイトを利用して、科
学論文の記述方法が感覚や感情に訴える言葉などの要素が含まれて
いるかどうか、物語風の記述スタイルになっているかどうかについ
て評価しました。
すでに、心理学や文科系の論文においては、誰かに何かを伝える
場合、それを物語風な記述スタイルにする方が適しているとされて
います。しかし、研究チームは、科学分野においては、この記述方
法は成立しないと考えていました。
ところが、意外なことに科学論文においても物語風の記述の方が
優れていることが分かりました。最も引用された論文には、感覚言
語のような要素があったり、因果関係を示す言語が多用されていた
り、研究活動を読者に直接訴えたりする記述がみられました。
さらに驚くべきことに、評価の高い科学雑誌ほど物語風の内容が
豊富な論文を掲載する傾向があることが明かとなりました。
科学論文では、どのように内容を提示するかではなく、科学的な
解析結果それ自体で決まるものと考えることが多いため、本研究の
結果は特に意外であったと、多くの研究者は考えています。
ただし、科学的な評価の高い科学雑誌の編集者が読みやすく物語
性のある論文を選んでいるのか、それとも、物語性のある科学論文
自体に影響力があるのかについては、今後の課題とのことです。
【文献】
Hillier, A. et al.: Narrative Style Influences Citation
Frequency in Climate Change Science. PLoS One, 11: e0167983.
(2016) [doi: 10.1371/journal.pone.0167983]
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■ 文学の中の果物:新書太閤記(吉川英治)
−桶狭間の戦いを前にして−
さすがの(今川)氏真(うじざね)も、頭(こうべ)を垂(た)
れて、足下に落ちている父の扇を見つめていた。
そこへ、表の侍が、
「禅師様にも、松平元康(もとやす)どのにも、またその他の方々
も、はや橘(たちばな)の坪(つぼ)におそろいで、お館のお出ま
しをお待ちかねでございますが」
と、告げて来た。
橘(たちばな)の坪(つぼ)というのは、柑橘(かんきつ)の樹
の多い南勾配(こうばい)にある別殿で、こよい(今川)義元はそこ
に、臨済寺の禅師を始め、腹心の者を、表向き夜の茶に招くということ
ことで、呼んでいたのである。
「お、そうか。……皆そろうてか。儂(み)が主人役、遅れてはな
るまい」
父と子との、心を噛むような沈黙の今を――救われたように、義
元は云って大廊下を彼方へ歩み去った。
元より茶事(ちゃじ)というのは表向きだけに過ぎない。義元の
同朋(どうぼう)、伊丹権阿弥(いたみごんあみ)という者が、中
門まで手燈(てあかり)を持って出迎えに出ている様など、夜の茶
会にふさわしく、灯影(ほかげ)のゆらぎ、虫の音など、風流の気
につつまれて見えたが、義元が通って、そこが閉まると、一組七名
ずつの素槍(すやり)を引っさげた兵が、絶え間なく、附近を巡っ
て、水も洩らさぬ警戒をしていた。
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■ くだものいちば
今回は、東京都中央卸売市場大田市場に入荷している果物につい
て紹介します。入荷量が多いのは、ミカン、リンゴ、イチゴなどで
す。熊本産のスイカがでてきました。
ウンシュウミカンは愛媛、静岡、和歌山産です。
ネーブルオレンジは広島産、甘ナツミカンは熊本産、イヨカン(宮
内)は愛媛産、ハッサクは和歌山産、ポンカンは愛媛産、キンカン
は宮崎産、デコポンは熊本産です。
リンゴ(ジョナゴールド、紅玉、ふじ、王林、世界一)は青森産です。
ニホンナシは大分産です。
カキ(富有、など)は福岡、岐阜産です。
イチゴ(とちおとめ、あまおう、など)は栃木、福岡産などです。
メロン(アールス、アンデス、など)は静岡、熊本産です。
スイカは熊本産です。
キウイフルーツ(ヘイワード)は福岡産です。
「くだものいちば」は青果物市況情報を参考に作成しています。
https://www.seisen.maff.go.jp/seisen/bs04b040md001/BS04B040UC010SC999-Evt001.do
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■ くだもの豆知識:中国伝統の果実リュウガン
リュウガンは、東南アジア原産で、竜顔と呼ばれることもあり、
ライチの近縁種です。常緑樹で、樹高が10mになることもあります。
歴史的には、紀元前200年、漢王朝の時代の記録が最も古いとさ
れています。皇帝が好んだ竜顔は、福建省や広東省で栽培されるよ
うになりました。中国では、長い栽培の歴史があり人気があります
が、世界的には比較的新しい果物と考えられています。
果実は房状につき、果実の大きさはブドウくらいのものからプラ
ムくらいのものまであります。果皮は茶色で、内側に白くて甘いゼ
リーのような多肉質の果肉がありジューシーです。中心には黒色の
種子が1個あります。
リュウガンは生食されますが、スープなどにも利用されています。
また、乾燥品や缶詰も作られています。乾燥リュウガンは中国料
理やデザートに使用されていますが、果肉の色は新鮮な物と異なり、
暗褐色です。
果肉中にはビタミンCが豊富に含まれています。また、伝統的に
東洋医学では、漢方に用いられています。
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■ 編集部より
明けましておめでとうございます。今年のお正月は天気も良く、
穏やかに過ごすことが出来ました。世界の情勢は大きな変動期にあ
るようですが、本メルマガでは、今号で紹介している「科学論文で
も物語性が必要」を参考に、地道に、果物の素晴らしさを伝えてい
きたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。(tnk)
年末年始は風邪で寝込んでおり、仕事始めとともに元気に復活しま
した。体調までも仕事のスケジュールで回っていることが少し気にな
りますね。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ところで、先般、27年度国民健康栄養調査の結果概要が公表され
ました。果実類の摂取量について、26年度の調査結果が特に男性の
若年層(15〜19歳)で大きく落ち込んだことが気にかかっていました
が、27年度の結果について次号で詳しく報告させていただきます。(KM)
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